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活躍する在校生:榊原惇之君、国際ピアノコンクールで最高位受賞

活躍する在校生 榊原惇之「ソルヒィ・アルワディ国際ピアノコンクール」 現在、高校2年生の榊原惇之君が昨年6月にシリアの首都ダマスカスで開かれた「ソルヒィ・アルワディ国際ピアノコンクール」で最高位の2位(1位なしの事実上最優秀)に選ばれました。以下、コンサートまでの足取りを日記風にまとめていただきました。尚、榊原君は「ショパン国際コンクール・イン・アメリカ」でも4位に入賞しています。

●シリア日記
 6月20日の理系進路説明会の後、家に帰って最後の練習をしました。その後、母が色々な用意をしている間に自分の持ち物の用意をしました。21日の夕方6時の飛行機なので父が早く帰って来てセントレアまで送ってくれました。航空会社はエディハド航空です。日本人のアテンダントがいて、僕たちにすごく親切にしてくれました。
 現地時間の11時50分の予定が少し遅れてアブダビ空港に着きました。18時間くらいかかりました。
乗り継ぎは40分くらいの予定だったのに、いきなり「欠航です」中東ではよくあると聞いていたのでびっくりはしませんでしたが、がっかりしました。やっと次の便が来て乗り込むと隣に明るいシリア人のおじさんが座り、子供がハードロックをやっていると嬉しそうに話してくれました。また、機内食が出ていったい何回ごはんを食べたかわからなくなりました。
 ダマスカス空港に着いて、主催者が迎えをよこすと言っていたので探しましたが、いませんでした。母が臨機応変に、去年の通訳さんに電話して迎えに来てもらいました。今年のホテルは昨年のホテルと違って、審査員が泊まるホテルでとても素敵でした。オールドダマスカスにありました。
 その日は練習することもできず、次の日、朝11時から予選だったので不安でした。予選の演奏は最悪だったけれど通過しました。
 次の日、金曜日は礼拝の日で街は全てお休みで練習室も開きません。デモがあるかもしれないのでほとんどホテルにいました。
 その次の土曜日は練習室はお休みでしたが母が11時から2時まで開けるように交渉してくれました。日曜日は朝から練習室に行き午後はダマスカス音楽大学の先生とコンチェルトの合わせをしました。がっかりするくらいヘタでしたが、すごくいい人のようでした。2回の合わせでものすごく疲れて、力が入らなくて2次予選もボロボロでした。でも、これもなんとか通過できました。
 今までの演奏はすべて最終演奏でしたが、本選は一番演奏でした。でも今まで思ったような演奏ができなかったけど、本選は自分の思い通りの演奏ができました。この日は入賞者の発表だけで順位は発表されません。他の演奏者が僕のそばに来て褒めてくれていたようです。
 次の日の夜8時からパーティで順位が発表されました。僕は1番最初に呼ばれたので3位だと思いました。
最後に呼ばれた女の子が大泣きしていたので、その子が1位だと思って「おめでとう!」と言いました。彼女は僕にもお礼を言うし、僕の母におめでとうと言われて、母に抱きついて泣いていたので、1位だと思っていたら、僕ともう一人の男の子が2位で1位はなしだと後から分かりました。最高位がとれて嬉しかったです。
 ホテルに帰るとホテルのフロントの人が大喜びしてシャンパンをプレゼントしてくれました。僕にもちょっとついでくれたので乾杯だけして、ちょっとなめてみました。審査員の先生方も全員来てくれて一緒にシャンパンを飲みました。夜おそくなってから冷蔵庫に隠しておいた肉を持って近所の猫にえさをあげに行ってその日は終わりました。  翌日は授賞記念コンサートだったので楽しく弾けました。がんばって来てよかった、渡邊先生をはじめ滝の先生たちが送り出してくれて本当に嬉しかった。ピアノを続けてきてよかったと思います。