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活躍する在校生:真野悠太郎君400mハードルでインターハイ3位入賞

活躍する在校生 真野悠太郎
 平成26年度の全国高校総体(インターハイ)が山梨県甲府市の中銀スタジアムで開催され、本校陸上競技部の真野悠太郎選手が400m ハードルで3位に入賞しました。
 全国総体の予選は、全国11地区から66名が出場します。初日の予選で真野選手は、昨年の自己記録52秒76を1秒以上更新し、51秒68でフィニッシュ。66名中2位の好成績で準決勝に進みました。翌日の準決勝でも安定した走りを見せ、記録は51秒64。準決勝進出者24名中1位という驚くべき記録で決勝に進みました。ここへきて大会でも真野選手に俄然注目が集まります。その約3時間後に決勝。前半から快調にとばし、優勝候補の古谷選手(神奈川・相洋高)と最終ハードルまでトップ争いを繰り広げます。このまま優勝かとも思いましたが、結果は堂々の3位入賞。決勝記録は51秒75でした。
 今大会で、予選・準決・決勝の3試合全てを51秒台で走った選手は、真野選手ただ一人でした。全国の高校生で、400mハードルを51秒台で走れる選手は数人しかいません。真野選手が準決勝で出したベスト記録の51秒68は、平成26年度高校ランキング6位であると同時に、尾張新記録並びに尾張高校新記録でもあります。36度を超える猛暑に負けることなく、ベストの状態で試合に臨むことができたのも、本人の努力もさることながら、多くの方々の応援のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。
 全ての調整を、その日その時間にベストになるよう持っていくのは、並大抵の事ではありません。そのためには様々な要因が必要です。その事に少し触れたいと思います。

(1)真野選手の努力
 真野選手は、ハードラーとして特別恵まれた体格をしているわけではありません。むしろ他の全国選手に比べ小柄な方です。それをハードリング技術を徹底的に磨き上げることで全国決勝まで来ました。高2までの彼は、後半追い込み型の選手でした。そのため前回の大分総体では、前半で他の選手に置き去りにされました。その苦い経験から、前半のスピード強化に取り組んできました。結果として前半のスピードに後半の粘りが結びついて、51秒台という好記録を出すことができたと思います。

(2)試合前の調整方法の変更
 前回の大分総体と今回の山梨総体では真野選手の本番前の調整方法を全く変えました。それは事前に彼自身にも説明してあり、納得して臨んだことでもあります。かつての彼は、エンジンのかかりが遅く、1日の試合でベストが出るのが準決勝か決勝でした。そのため大分総体では、予選の前に一度模擬予選を練習場で行い、全力で走らせてから本番に臨みました。結果としてこれが功を奏し、準決勝に進むことが出来ました。しかし高3になると、予選から好記録が出せるようになりました。顧問として私が記憶している彼の最高の走りは、愛知県大会の予選です。その時の走りをイメージさせ、本番前の練習はとにかく疲労を残さない軽いものにしました。

(3)補助員平野選手の貢献
 補助員として同行した平野慎也選手は、典型的な努力型の選手です。400mを専門にしていましたが思うように記録が伸びず悩んでいました。しかし諦めず努力を続けることで高3になって自己記録を更新し、4×400mリレーの選手に選ばれるまでになりました。苦労の価値を知る者は労を惜しまない。それだけに補助員として期待以上の働きをしてくれました。そのおかげで選手も顧問もやるべきことに集中できました。陰の功労者です。

(4)手弁当での大応援団
 試合の2日間、実に高3生14名、高2生4名の計19名が甲府まで応援に駆けつけてくれました。宿泊や夜行列車を使っての強行軍で、勿論全ての費用は自己負担です。中継に残るほどの大声援に真野選手も大いに励まされました。今回の彼の好成績の一端は、間違いなくこの大声援が担っています。ただ強いだけでは、これほどの応援団は来ません。真野選手の人柄によるものです。ある意味、3位入賞の表彰状やメダル以上の宝物と言っていいでしょう。
 最後に真野選手は、この春見事に名古屋大学の医学部に現役で合格しました。そこでも陸上部に所属し、今度はインカレを目標に頑張るそうです。現状に甘んじる事なく、常に高みを目指す彼の姿は、多くの後輩の励みになります。

滝高等学校 陸上競技部顧問 戸松治彦

※真野君の前年(高2)の活躍はこちら。