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土曜講座16周年記念
2014年ノーベル物理学賞受賞 名古屋大学教授 天野浩氏講演会
「世界を照らすLED」(2017/4/14開催)

土曜講座16周年記念 2014年ノーベル物理学賞受賞 名古屋大学教授 天野浩氏講演会「世界を照らすLED」

 平成30年4月14日土曜日、江南市民文化会館大ホールにおいて、2014年ノーベル物理学賞に輝いた名古屋大学天野浩氏による土曜講座記念講演会が開かれました。記念講演会には毎年各界の著名人を同窓会のご援助のもとお招きしております。以下、講演の概要をお伝えします。

■「世界を照らすLED」の講演記録メモ

 みなさんは将来どのような職業に就きたいですか。みなさんは自分がやりたいことをやるのだと、自信をもって親に言えますか。
 「これまで何が一番幸せだったか」と考えると、「やりがいのある仕事ができること」が一番幸せでした。自分の場合は、そこにたどり着くまでが大変でした。将棋指しになろうかと考えた小学校低学年、スポーツに熱中した小学校高学年、小説家になりたいと考えた中学校時代、数学が楽しくて理学部数学科に入りたかった高校生。いずれも才能がないとすぐ諦めました。またなぜ受験のために勉強しなければいけないのかということがわからず、受験勉強というのに集中することができませんでした。この考え方が変わったのが工学部の授業です。工学部の「工」という字、「人と人とをつなぐ学問が工学である」という言葉を聞いてようやく、この勉強するという意味を心の底から理解することができて、そこから、全ての勉強が楽しくなりました。
 青色LED に出会ったのは、大学3年生、21歳の時です。窒化ガリウムを用いた青色LED というのを見たとき、まさにこれは自分がやりたかったことだと思いました。7年間かかりましたが、世界で初めてこの青色LED というものを作ることができました。青色LED の開発を通してわかったことは、発明を生むには「執念」と「周りの人を鼓舞する力」がものすごく大切だということです。恩師の赤ア先生は「一番よく知っているのは君たちだから。」と鼓舞してくださり、実験を自由に、責任感を持って進めることができました。
 今やろうとしていることのうちの1つが、エネルギーと高齢化の問題です。バックキャスト的に未来を想像し、この未来の世界がどうなるだろうからそのときに必要な物は何かと考える、こういった形で研究を進められないかと考えています。エネルギーの政策は他の国を鵜呑みにしてはだめで、日本で一番適した政策を自分たちが考えなければならない。そこで電力消費を減らすことに取り組んでいます。ここでも青色LED の窒化ガリウムという材料が役立ちそうです。また青色LED の窒化ガリウムという材料が、通信の高速化を実現しそうです。その結果、自動運転ができるようになります。高齢化が進む中、エアータクシーの自動運転で高齢者が好きなところに行ける。ただしこれを実現するためには、エネルギーをどうするかという問題があります。そのためにマイクロ波を用いて、エネルギーを空中で伝送できないかと考えています。
 最後に、もう人生の目標決めている方はどんどん頑張ってください。決めてない方は目標を真剣に考えてください。目標設定に対して、逃げない、ごまかさない、ということが大事です。キーワードは「熱中力」と「仲間」。
Think yourself and do it yourself!