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生きた 走った つながった−英国にて− 浅井將雄(S60卒・普)

活躍する卒業生 浅井將雄 霧の都ロンドンに居を移してもう10年。時の過ぎ行くスピードは速く、リーマンショックや欧州危機など金融の激動期を駆け抜けた本当に疾風怒濤の10年であった。
 昭和60年に滝学園を卒業、慶大在学中に父親が他界したため、名古屋での就職を選択。東海銀行にお世話になることになり、東京−名古屋間を融資の世界で生きていくことを心に誓っていた。人生はわからないものである。名古屋での営業・融資業務時代に元外国為替のチーフディーラーに『相場の世界で生きていけ』と勝手に決められ、いやいやながら市場部門に異動。ドル・円の為替ディーラー、日本国債債券ディーラーを長く務め、ロンドン現地法人の部門長としてこの地に移り住むことになった。相場の世界は思ったより、ずっと刺激的であった上、銀行は楽しく、生涯ここで勤め上げるつもりでいた。しかしながら在英中にUFJ銀行が三菱銀行と合併したことを機に会社を離れることを意識し始め、外資系への転職も考えたが、海外で本格的に起業できるのはこの機が最後だろうと一念発起し、銀行経営陣との交渉を経て、JPモルガンのスタートレーダー達とヘッジファンドを設立した。
 その後は、正直、信じられない、想像できない世界に足を踏み入れることになった。本当によく働いた。一敗地にまみれ、一時期は先もみえない時期もあった。しかし優秀な頭脳を世界中からかき集め、様々な危機をそうしたスタッフ達に救われながら、安定した実績をあげ、債券ヘッジファンドとして世界最大級にのしあがった。東京・ニューヨーク・香港にも運用拠点を構えた。英語が苦手だった自分が(今でもやはり苦手だが)世界の要人と英語でコミニケーションしているとは・・・人生何が起こるか本当にわからないものである。これも、滝学園で"英語の基礎"をたたき込まれたお陰だと感謝している。
 近年、ソーシャルネットワークの流行で、同窓生の方々と交流することが増えてきた。運用業以外にビジネスを拡げていた矢先、突然、滝学園の後輩との出会いもあった。「お前もタッチャンか、俺もタッチャンや!」元気印の英語のタッチャン先生の不思議なご縁で二人は意気投合してしまった。彼は某大手商社を即断即決で退職。平成10年卒の木全啓君である。滝学園のご縁で彼と一緒に、ロンドンで日本文化や日本の伝統工芸品を広めていく事業をやることになった。世界は広いが、狭いものだ。滝学園の後輩とロンドンでビジネスをするとは想像もしていなかった。
 小さいながらもロンドンのサッカーチームのオーナーになった。読売ベルディの北澤選手など著名プレイヤーと一緒に活動して、香川選手のような日本人プレーヤーをいつか輩出したいと夢みている。サッカー部OBとしては『いつかうちのチームの子たちと滝のサッカー部が試合ができたら最高だ!』

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