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ガラス貼りの放送室から始まった夢 - 小川真由(H15卒・普)

活躍する卒業生 大阪放送・ラジオ大阪 アナウンサー 小川真由 卒業して丸10年が経ちますが、今でも滝高校の放送室が夢に出てくることがあります。3年間のほとんどを放送部と音楽に費やした高校時代。好きな教科の勉強しかせず、理数系の先生には迷惑を掛けました。滝中学の頃、CBCラジオのパーソナリティに憧れ、高校では迷わず放送部へ入部。「あなたの声は放送に向いている」という当時の顧問・中井孝子先生の言葉を信じ、特訓を受けました。放送コンクールに出ても最初は箸にも棒にもという状態でしたが、最終的には、全国大会で受賞することもできました。
 卒業後、大阪外国語大学(現在の大阪大学外国語学部)で日本語教育を学んだのも、アナウンサーという目標があったためですが、在学中は開発途上国の支援などにも興味を持ち、進路を迷いました。悩んだ末、日本語教師の資格を取得し、3年次終了後、タイのチェンマイ大学で日本語教師ボランティアを経験。そんな中で、海外のジャーナリストとの出会いもあり「やはり伝える仕事を」との想いから、帰国後マスコミの就職活動をしました。
とは言えマスコミは厳しく、一般企業も含め40社もの受験の中で4年生秋に和歌山放送のアナウンサーに内定。地方局はアナウンサーといえど、企画から編集まで何でもします。アナウンサーと記者の兼務の中、県域放送の使命感や醍醐味を覚えた3年間でしたが、縁あって、2011年4月から、大阪放送(ラジオ大阪/AM1314)でお世話になっています。
 移籍後すぐに初めての音楽番組に挑戦。毎日、全国から送られてくるリスナーのメッセージとリクエストに感激し、ラジオの双方向の楽しさを改めて知りました。現在は、月〜金・夜21時〜22時半「News Tonight いいおとな」という番組を担当しています。産経新聞論説委員らとともに、ニュースを深く、やさしく、時にはリスナーと議論を戦わせて、ラジオならではのニュース番組を目指しています。
 放送に出続けるというのは、予想以上に大変なことです。どんなに体力的に精神的に辛くても、放送の時間は待ってくれません。番組中は1秒1秒が勝負です。「もうやめたい」と思うこともありますが、そんな時、ふと思い出すのが「アナウンサーになりたい」と夢見ていた滝学園での日々です。ガラス貼りの放送室で、下校時刻ぎりぎりまで懸命に発声練習や原稿読みの練習をしていた頃があるからこそ、今があります。
 放送業界、特にラジオは厳しいと言われています。広告費の減少、業界の再編…問題は山積ですが、「誰かのために伝えたい」という原点は決して忘れたくありません。もはや、クロスメディアが叫ばれる中、インターネット・雑誌・テレビとのコラボレーション、山崎製パンとコラボパンなどの商品開発、女子アナユニットでキングレコードからCDデビューなど、色々な挑戦もしています。夢は「マルチに活躍できるアナウンサー」になること。個人として評価される放送人になれるよう、これからも向上心を持って精進していきたいです。