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50年の人生に感謝を込めて - 上條美由紀(S58卒・普)

活躍する卒業生 上條美由紀 滝学園を卒業して、すでに、32年も経ってしまいました。月日が経つのは本当に早いですね。「1 日1 日を大切にしていかないといけないな。感謝の気持ちを忘れてはいけない。」と50歳を目前に強く感じている今日この頃です。こんなことを呟いているわたしは、滝学園時代、本当にお行儀の良くない、やんちゃな劣等生でした。ただ、滝学園時代のやんちゃがあったからこそ、その反発で、社会にでてからはものすごく真面目になれたと思います。私は、頭の良くない分、人よりも何倍もの時間をかけ努力をしてきたと自負しています(笑)。
 大学を卒業する頃、やっと日本も男女雇用機会均等法がささやき始められました。当時、「せっかくこのタイミングに卒業するのだから総合職を受けてみよう」と思いチャレンジしました。しかし、バブル真っ只中ではありましたが、女性の総合職雇用はものすごくアゲインストでした。その中で5社が面接をしてくださり、最終、大手アパレル会社の営業で就職が決まりました。
 当時、仕事は、大変でした。毎日帰るのが深夜。一ヶ月連続勤務は当たり前。毎週出張。男性営業以上に仕事しないと認められない。女性同士のイジメはある。今なら危ない会社ですよね(笑)。ただ、この過酷な社会人経験が今の私をつくってくれたと心から感謝しています。
 7年勤め上げた後、30才で独立。M2company を設立。当時は若い女性の起業が珍しがられ、地元紙などにも取り上げていただきました。お金はまったく無かったので、まずは、資金のかかりにくい販売代行という仕事からスタートしました。人を集めてお店を運営して、売上高に対するインセンティブをいただくという仕事です。無名の会社に集まるスタッフは、正直、ド素人ばかり。なかには、常識すら持ち合わせないスタッフもいました。ただ、その人達に文句を言っても前には進まない。だから、OJT、接客技術を教えることは当たり前、常識の教育、人としての考え方の教育とすべてハンドメイドにコツコツと学校の先生のようにスタッフを指導していきました。社長業と先生業の二足のわらじのような感じでした。それが、まわりからどんどん認められて、100 人のスタッフを超えるまでになりました。
 その頃に、起業をしている女性は珍しいということで「本をださないか?」と依頼され『私だって社長になれる』 という本を書かせていただきました。そして、同時に、『ファッション販売』(商業界)という専門誌を毎月執筆するようになりました。続けて『プロ接客術』(繊研新聞社) から二冊連続本をださせていただきました。また、この時期から、ファッションビル、百貨店、メーカーなどのコンサルティングや、研修の仕事もさせていただくようになりました。
 40代中頃から、アパレル会社を作り、自分たちで企画デザインを起こし、商品を作り、お店も出しております。日本でも有名な館に出店できていることは誇りに思っています。
 この度、滝同窓会報に寄稿する機会をいただき、自分の半生をあらためて振り返らせていただきました。よく働いてきたな(笑)、と思います。もうすぐ50才になりますが、あと、10年は自分がやりたいことをやらせていただきながら、社会に貢献できるような働きをしたいと心から思います。
 滝学園中学、高校の6年間でわたしは人としての基礎を築かせていただいたことを誇りに思います。また、教えていただいた先生方に心より感謝申し上げます。30年以上経ち、遅くなりましたが、心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
※上條美由紀(旧姓:川瀬)