2018年度より外部コーチが指導者として加わり、今年度で3年目に突入します。バスケットボール部内ではすっかり外部コーチ制度が定着し、普段の練習の指導はもちろんのこと、試合の指揮、練習試合等の審判、時には生徒の生活についても指導いただくことがあり、顧問としては大変助かっています。
外部コーチ導入の経緯は、働き方改革に伴い、休日の部活指導が任意になり、休日指導のできる顧問が各クラブ1人しかいない( 大会では引率者が2人必要) という顧問団の引率・指導体制の側面と顧問に加えて指導経験豊富なコーチが入ることで、多角的な視点で生徒を指導できるという技術指導的な側面があったからです。本校で指導をしている外部コーチは皆、指導経験が豊富です。過去には本校のOGの方に指導していただいたこともありました。現在では、再任用で非常勤として勤務を続けてみえる上田欣人先生と外部コーチに指導のお手伝いをしていただいています。コーチの中には中学のクラブチームを立ち上げ、長年指導経験があり、JBA のコーチライセンスを有している方もみえます。また、勝利至上主義の考え方は一切なく、本校の教育理念やクラブのあり方をよく理解した上で指導にあたっていただけています。
外部コーチを採用して良かったことはたくさんありますが2つ紹介します。
1つ目は生徒が「本物」の指導を受けることができることです。
コーチの中には日本・愛知バスケットボール協会でご活躍をしている方もおり、その経験をもとに指導をしていただけます。時に、外部コーチ同士のつながりでクラブチームと合同練習や練習試合を行ったり、元プロの方が指導に来てくださったりといったことがありました。
2つ目は試合に関することです。
中高男女すべての顧問が競技経験があるわけでなく、そういった顧問が勝敗に関わる采配を行うのは非常に難しいことです。バスケットボールでは選手交代のタイミング、タイムアウトのタイミング等、選手同様に指導者も一瞬の判断をしなければならない場面があります。そういった場面でも外部コーチからのアドバイスを受け、役立てることができます。また、特に中学ですが、審判がやれる人が少ないことから大会で審判をやらなければいけません。そこも外部コーチに審判をお願いすることで他校にご迷惑をおかけすることなく、また顧問もストレスなく安心して大会に参加することができます。
バスケットボール部としては外部コーチ制のロールモデルになれればと考えています。新しいクラブのあり方として教員の負担軽減と同時に生徒へ良い影響が与えられるよう、外部コーチと協力し合いながら発展させていきたいと思います。
顧問団代表 中島 雅斗